FX専業の主張

当初は、FX専業がいつも思っている主張だけをお送りする予定のページでしたが、最近は雑記帳のようになっております(笑)。

米雇用統計の発表日

ここ、ずっと放置になっておりますが、なんだかんだとアクセス頂いておりまして「閉鎖するのもどうかな?」と言う感じになっておりました。

ただ、ずっと放置と言うのも良く無いので、とりあえずメインブログで語ったものの中から厳選して転記していきたいと思います。

 


 

この記事は、メインブログにて公開した内容を再編集したものです。

オリジナルの記事はこちらです。

fxse.hatenablog.jp

 


 

雇用統計の発表日は「毎月12日を含む週を基準週として調査を行いその3週後の金曜日に発表」 となっております。 

2017年5月(~6月)
 
  1 2 3 4 5 6  
基準週
14 15 16 17 18 19 20 1週後
21 22 23 24 25 26 27 2週後
28 29 30 31 1 2 3 3週後
4 5 6 7 8 9 10  

過去に何度も登場しておりますこのカレンダー、これをご覧頂ければ分かりますように、2017年5月は「12日」を含む週が5月の第2週目となっておりますので、その3週間後の6月2日金曜日に雇用統計の発表となってます。

たま~に第2週目の金曜日に雇用統計が発表されますのは、例えば2017年3月がそうでしたが上の説明を元に2月から3月のカレンダーを見ますと簡単です。

2017年2月(~3月)
 
      1 2 3 4  
5 6 7 8 9 10 11  
基準週
19 20 21 22 23 24 25 1週後
26 27 28 1 2 3 4 2週後
5 6 7 8 9 10 11 3週後
12 13 14 15 16 17 18  

と、言う事でして、巷に溢れている「雇用統計は毎月第1金曜日」と言うのは不正確と言うより、むしろ間違っておりますので、そんな書き方をしている証券会社やFXブローカーがございましたら「あはは(笑)。ばっかじゃね~の?」と笑ってあげて下さい。もし、そのような書き方をしている証券会社やFXブローカーの言い訳が「分かりやすくするため、簡単に書いている」だとしたら「そんな事も分からないと思って、バカにしてるのか?」と怒って下さい。

そもそも、間違っている内容なので「金融商品の広告規制」の「虚偽記載」です。こんな事程度と思われるかもしれませんが、雇用統計は毎月第1金曜日と言う表示を信じ切っていて、たまたま第2金曜日にポジション持ったまま仕事に追われて相場など見れずにいた人が、追証掛かるほど大損失出す可能性だってあるんですから。

 


 

さて、ここから先は新しく書き足した部分になります。

 

「雇用統計、雇用統計」とよく言いますが、雇用統計と言うのはアメリカ合衆国労働省(U.S. Department of Labor) 労働統計局(Bureau of Labor Statistics) 雇用統計部(Division of Current Employment Statistic) が発表する指標数値をひとまとめにした言い方です。発表される時の名称は「雇用情勢(Employment Situation)」となっておりますが、雇用統計部が発表するので「雇用統計」と言われているわけです。

その中でも特に注目されるのが、ご存知の通り「非農業部門雇用者数(Nonfarm Payroll employment = NFP)」と「失業率(Unemployment rate)」ですが、発表される時にはこんな感じで書かれておりまして、表になったりしているわけでは無いんです。

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赤枠を付けた部分(実際には、赤枠はありません)

指標が発表されるサイトなんかでは、実際に労働省のホームページで発表された数秒後には表示されているところもありますが、ロイターやブルームバーグなども発表と同時にコンピューターが読み取って機械的に速報を入れているので、同じような仕組みだと思われます。ですので、速いネット回線を使っている方の場合、自分で見に行った方が先に知る事ができる可能性もありますから、次回は自分で確認して瞬時に売買するものいいかもしれませんよ。実際、私も労働省の発表を直接読み込むようなシステムを作っております。

上の PDF と同じ内容が HTML で表示されるのは⇩こちらでして、

https://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm

このURLは基本的に毎回変わらず、発表時刻に内容だけ最新版に置き換わります。 

 

雇用統計、金融関係の方は指標数値としてしか見ていないと思いますが、じっくり見ますと統計情報として非常に面白い感じでして、例えば、人種別や学歴別の失業率なんて面白いと思いませんか?

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赤枠上⇨人種別,赤枠下⇨最終学歴別(実際には、赤枠はありません) 

アジア系は白人よりも失業率が低く、学歴が高くなると確実に失業率が下がってます。

 

 

ところで、この雇用統計ってどんな方法で調査しているのか考えた事ありますか?役所のコンピューターでちゃちゃっと検索、と言うわけにはいかず、非常に地味な活動を常に行い調査集計しているんです。

雇用統計で使われる資料は2種類を組み合わせておりまして、一つは雇用情勢調査(Current Employment Statistics)と言う企業に対する調査、もう一つは人口動態調査(Current Population Survey) と言う市民に対する調査です。

 

企業に対する調査は、このような調査票を送付しまして回答をもらう方法でして、企業の総務部なんかは慣れたものでしょう。

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ところが、市民に対する調査、これが大変と言うレベルを超えておりまして、質問内容が書かれたホームページを見ますと、 

www.census.gov

a CPS interview consists of more than 200 questions.However, complex skip patterns using the responses to several questions insure respondents are asked only a very small set of questions about themselves.

200を超える項目があるけど、スキップできる部分もたくさんあるから、全部が全部答えないといけないわけじゃないからね。

と、安心させてみたり

the labor force portion of the CPS interview lasts about 6 minutes per person

労働関係の質問6分くらいだからね。

と、明らかに「労働関係以外は?」と言う部分を誤魔化してみたり。つまりこれ、非常に大変なんです。どれくらい大変かと言いますと、解答用紙が61ページ(笑)。いや、確かにスキップ項目も多くあったりしますが。

そして、これ調査員がいちいち回って質問して聞き取り調査(配布して回収や、コンピューター回答も存在します)を行っておりまして、アメリカ人の地道な調査の結果が、あの雇用統計発表に結びついているわけです。

 


 

いずれこのような事も、自動的にできるようになる日が来るのか。あるいは、プライバシーとの兼ね合いで、どんなに技術的に進もうと現状のような調査方法のままでいるのか。そちらに興味があります。